2013年10月14日月曜日

"The COMPLETE Lojban Language" 届いたよー!

デカっ!
想像以上にデカいな。この本。
Amazon.comから"The COMPLETE Lojban Language"が届いた。
12章ぐらいまでのPDFファイルがこんなところに転がっていたりするけど、手元に本があったほうがいいかと思って買ってみた。
この手のマニア向けの本は、値段なんてあってないようなもんなんだろうけど、たまたま、日本のアマゾン(Amazon.co.jp)で買うより、アメリカのAmazon.comから買ったほうが送料を含めても安かった。LLGから直接買うよりも、すくなくとも先月は安かった。
注文してからちょうど1ヶ月ぐらいで届いた。
表紙は、しっかりハードカバーにはなっているものの、なんとなく手作り感がにじみ出ている。
しかし、なんで初期のMacintoshの画面で編集中みたいな感じの荒いイラストが挟み込まれているのだろうか。とにかくイラストのドットが粗い。
なんか気分は昭和のパソコン創成期って感じだ。
何点か、興味深いイラストを載せておく。

2013年9月29日日曜日

挨拶ってのは、論理的でないね。

A.: coi do .i xu do kanro
B.: go'i .i ki'e .i xu do kanro
A.: .i mi ji'a kanro .i ki'e do

ロジバンの会話として、こんな会話というか挨拶の例が挙がっていた。
これって、英語の挨拶をロジバンに置き換えただけじゃん。
英語の挨拶を知らないと、なんで出会っていきなりお互いの健康診断をはじめるのか理解できない。
日本人だと、「こんにちは」の後は相手個人の健康云々ではなく、「わざわざお越しいただき……」とか、「いいお天気ですね」とか、共通環境の確認から入るんじゃないかな。
「ご機嫌いかがですか」なんて、いきなり相手の状況確認に入るのは親しい人に出す手紙の文面ぐらいだ。
論理的な言語を使っても、挨拶は論理的にはいかないんだな。
そもそも、論理的な挨拶ってなんなんだろう。

2013年9月16日月曜日

心的言語か……

最近、何げに「言語を生みだす本能」という本を読んだ。
表に出てくる言語と、人間が本能的に持っている心的言語とがあって、心的言語では述語主導で、述語が項を特定するソケットを持っているとかなんとか……。
なんだか、途中からロジバンの解説を読んでいるのかと思うような箇所がいくつかあった。
なるほどな。こういうことを知った上でロジバンは作られてるんだな。
ロジバンは文法的曖昧さが無いなんて理由も、この本の後半で理解できた。
ロジバンに興味のある人はぜひ読んでみて。

2013年9月8日日曜日

bridi の作り方

ロジバンは、どうも歴史が浅いせいか、ユーザーが少ないせいか、教材が皆無。
英語で解説されたものがいくつかと、その日本語訳(抄訳)が少々。
仕方ないのでそういうものを読み漁ることになるのだが、なんか理屈っぽくってよくわからん。
まぁ、論理的なところがロジバンのウリなので、普通より理屈っぽいことが大好きな人がアーリーアダプターになっているんだろうね。
とはいえ、ひとまず文が作れないと面白くない。で、ぐわわーっと浅く読み漁った知識でもって作文に挑戦する。

ロジバンの文は、 jufra と呼ばれていて、下記の3つのものが jufra と定義されている。

  1. bridi (命題)
  2. 呼びかけや、気持ちの表現
  3. その他、質問の答えになるもの

ロジバンには慣用句がないとな?

最近、立ち読みした本に、ロジバンは簡潔で論理的な言語であるから慣用句がないと、説明されていた。
慣用句がないのは、使い込まれていないからであって、簡潔だからとか論理的だなんて関係ないんじゃないかな。
言語が使われていく中で、流行り言葉や嫌味っぽい言い回しなんかが何度も繰り返されて慣用句になっていくわけだ。
だから、どんどん使われていくと、その歴史の中で、「『○○』つまりこれは『△△』という意味ですね。ちょっと嫌味をこめた表現で、慣用句になっています」というようなことが、いつの間にかできてしまっているんじゃないのかな。

2013年8月31日土曜日

なるほど、こうなりますか……

ロジバンは文の定義がシンプル。
  1. 命題
  2. 呼びかけなど気持ちの表現
  3. 質問の答え
の、三つと定義されている。
いい。これはいい感じ。

2013年8月25日日曜日

ロジバンって、特撮物ではないらしい

ロジバンってのは、人工言語。
言語というのは、普通、民族ごとに自然発生的に作られて、その言語を母語とする人たちがいるものだが、人工言語はさまざまな理由で自然発生的でなく作られた言語。基本的には人工言語を母語とする人はいない。

人工言語には、さまざまな種類があり、それぞれ異なる目的のために作られている。
中でもわりと有名なのは、米国のSFテレビドラマ「スタートレック」の中で使われて話題になったクリンゴン星人の言葉クリンゴン語。クリンゴン語はちゃんとした文法と語彙が揃っていて、クリンゴン語で本当に会話することができるらしい。もっと古いものとしてはトルーキン作の名作「指輪物語」の中でさまざまな種族が話すエルフ語、クウェンヤ語、シンダール語などがある。これらも、かなりマジメに言語として作りこまれている。
お話の世界ではなく、マジメに実用を目指し、世界共通言語にまで発展させることを目指しているものとしては、エスペラント語が有名。これは、民族独立運動が盛んになっていく中、言語の違いによって、民族を区別し差別し合うことを止めさせようと、ロシアの眼科医ザメンホフが考えだした言語。
また、変わり種では、言語研究のためにわざと構文に無意味なルールをまぜ込んだりして、普通に習得するには難しくしたエプン語なんてのもある。

で、ロジバンはというとマジメに実用を目指しているカテゴリーに入る言語なんだそうだ。
ギャバンとかシャリバンを知っている世代には、東映の特撮ヒーローの名前にしか聞こえないロジバンだけど、かなりマジメなものなんだそうだ。

ロジバンのいいところは、コンピュータで解析しやすく作られているところ。
だからyaccでパースできる。yaccはUNIX上の伝統的なツールで、コンパラを作るためのコンパイラ「コンパイラコンパイラ」とも呼ばれ、C言語などのプログラミング言語の開発に使われている。
ということは、プログラミング言語と同じぐらい、書かれた文章の意味がピタリと一つに決まる。論理的な文章を書くにはうってつけの言語だ。
もちろん、大意だけを説明することも可能だから、自然言語のような曖昧な文章を書き記すことも十分にできる。
近い将来、ロジバンを使ってコンピュータと直接会話すれば、コンピュータ独特の意味の取り違えや、係り受けの誤解などのない、自然な意思疎通ができるかもしれない……

などと、妄想は膨らんでいく。